大学で学ぶこと、一つひとつ解説学問ナビ 学問ナビ表示農業経済学農学 農業経済学系 農業経済学で学ぶこと かつて人類は生活に必要なモノを自給自足によって得ていましたが、やがて分業化が進み、現代ではその土地の特徴を活かした産品を産出し、経済活動によって国内、あるいは世界に流通するようになりました。そして農産物・水産物・林産物を国内外で流通させるためには、需要と供給のバランスを考えて生産量を決めたり、マーケティングをしたりと、経済学・経営学の視点が不可欠です。こうした農学に関連する分野の経済や政策、あるいは経営を学び、研究するのが農業経済学です。 農業と経済の関係を見ると、例えば、2001年には中国からの輸出の増大により日本の畳表、ねぎ、生しいたけが売れなくなり、セーフガード暫定措置がとられました。また、規制緩和によって株式会社による農業経営が進み、食品会社や建設会社などが農業に参入しています。現在は、貿易自由化、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)への参加の是非、それによる農業への影響などが論議の的となっています。また、発展途上国や砂漠化が進んでいる地域への農業技術援助も行われていますし、熱帯雨林の木材の大量伐採により放出される酸素が減り地球温暖化が促進されているといった地球環境問題との関連もあります。 農業経営の面でも、地域で生産したものはその地域で消費するという地産地消の考え方や、生産者から消費者に直接農作物を届けるといった流通システムの改革、あるいは農作物の生産者(第一次産業)が食品の加工(第二産業)から販売(第三次産業)までを行なうという六次産業化も農業や農村の再生のキーワードとなっています。 こうした現実の諸問題を解決する糸口を探り指針を示すのも、農業経済学の大切な仕事です。 学部・学科選びのヒント 農業経済学科のほか、「食料環境経済」「食料資源経済」「国際食糧」「アグリビジネス」などをキーワードに、学べる学科やコースを調べてみましょう。 大学検索 農業経済学系の大学一覧を見る 目次:学問ナビ 学問ナビトップページ 学問ナビ系統索引(50音別)
かつて人類は生活に必要なモノを自給自足によって得ていましたが、やがて分業化が進み、現代ではその土地の特徴を活かした産品を産出し、経済活動によって国内、あるいは世界に流通するようになりました。そして農産物・水産物・林産物を国内外で流通させるためには、需要と供給のバランスを考えて生産量を決めたり、マーケティングをしたりと、経済学・経営学の視点が不可欠です。こうした農学に関連する分野の経済や政策、あるいは経営を学び、研究するのが農業経済学です。
農業と経済の関係を見ると、例えば、2001年には中国からの輸出の増大により日本の畳表、ねぎ、生しいたけが売れなくなり、セーフガード暫定措置がとられました。また、規制緩和によって株式会社による農業経営が進み、食品会社や建設会社などが農業に参入しています。現在は、貿易自由化、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)への参加の是非、それによる農業への影響などが論議の的となっています。また、発展途上国や砂漠化が進んでいる地域への農業技術援助も行われていますし、熱帯雨林の木材の大量伐採により放出される酸素が減り地球温暖化が促進されているといった地球環境問題との関連もあります。
農業経営の面でも、地域で生産したものはその地域で消費するという地産地消の考え方や、生産者から消費者に直接農作物を届けるといった流通システムの改革、あるいは農作物の生産者(第一次産業)が食品の加工(第二産業)から販売(第三次産業)までを行なうという六次産業化も農業や農村の再生のキーワードとなっています。
こうした現実の諸問題を解決する糸口を探り指針を示すのも、農業経済学の大切な仕事です。