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コミュニケーション学社会科学

コミュニケーション学

コミュニケーション学で学ぶこと

コミュニケーションとは、人と人がお互いの考えや気持ちなどの情報を伝えあい、理解しあうことを言います。そして情報の伝達は一方向でなく、双方向であるのが特徴です。考えや気持ちなどを伝える手段の代表は言葉ですが、絵や音楽でイメージや感情を伝えたり、身振り手振りや、母親が子どもを抱きしめるといった行動も、コミュニケーションの方法です。

コミュニケーション学とは、コミュニケーションに関わる事柄について、さまざまな視点と手法によって研究する学問です。

たとえば、人は相手の言葉をどのように認識するかについて心理学から迫る、コミュニケーションの得意な人と苦手な人を社会学的に捉える、猿など他の動物のコミュニケーションの方法を研究することにより人のコミュニケーションの特徴を明らかにする、手紙と電子メールのようにツールの違いからコミュニケーションに迫る、国や世代など文化的な背景からコミュニケーションの特徴を考えるなどなど、多様な学問からのアプローチが考えられます。そして、人間は人とのつながりによって生きている動物ですから、コミュニケーションを考えることは人間とは何かを考えることにもなります。

現代社会は、国際化やインターネットによって、共通する文化的背景をもたない人やこれまで遠い存在だった人とのコミュニケーションが可能になったり、逆に家族や地域社会、学校や職場にいる目の前の人とのつながりが希薄になったりするなど、コミュニケーションのありようも変化しています。コミュニケーション学は、社会の変化によって生じるこうした新たな課題にも対応していきます。

学部・学科選びのヒント

国際コミュニケーション学部コミュニケーション学科など、「コミュニケーション」の名称のつく学部や学科には、コミュニケーションそのものを研究対象とするところがある一方で、コミュニケーションの能力を高めることを目的としたところも多くあります。たとえば国際社会で活躍できるコミュニケーション能力を身に付けるために、英語やその他の言語習得に力を入れている学部・学科、国際交流する相手を理解するために外国の政治や文化について学ぶ科目を豊富に用意している学部・学科、日本の現状や文化に対する理解を深め、外国に対して日本の情報を発信する力を育てることに力点をおいている学部・学科などです。

したがってコミュニケーションを学ぶにあたっては、学べる内容をよく調べてから、大学を選ぶことが大切です。また、「コミュニケーション学」については社会学科、心理学科などで、「コミュニケーション力向上」については外国語学科、国際文化学科などの中で学べることもあります。

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