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コミュニケーション学社会科学

コミュニケーション学

コミュニケーション学で学ぶこと

コミュニケーションとは、人と人がお互いの考えや感情、意思などの情報を伝え合い、理解を深め合うことです。情報の伝達が一方向ではなく、互いに影響を与え合う「双方向性」を持つことが大きな特徴です。考えを伝える手段の代表は言葉ですが、絵画や音楽でイメージを表現したり、身振り手振りなどのジェスチャー、言葉なしに相手を抱きしめたりする行動(ノンバーバル・コミュニケーション=非言語コミュニケーション)も、すべて大切な方法です。

「コミュニケーション学」とは、この人と人、あるいは人と社会をつなぐ現象を、心理学、社会学、言語学、さらには情報科学など、さまざまな視点とアプローチによって総合的に研究する学問です。

その研究テーマは、人間のあらゆる活動に及んでいます。

心理・社会的なアプローチ:
人が相手の言葉をどのように認識・解釈するのかを心理学的に解き明かしたり、集団の中での対人関係の構築、コミュニケーションが得意な人と苦手な人の社会的な背景などを分析します。

文化的・国際的なアプローチ:
国や地域、世代によって異なる文化的なコミュニケーションの特性を研究します。また、動物のコミュニケーション行動と比較することで、人間特有の「言葉と言語文化」の本質を浮き彫りにします。

メディア・技術的なアプローチ:
コミュニケーションを媒介する「ツール」の違いが、人々の関係性にどう影響するかを追究します。

現代社会は、SNSやインターネット、オンライン会議ツール、メタバースといったデジタルテクノロジーの爆発的な普及により、コミュニケーションのあり方が激変しました。時間や国境を超えて世界中の人と一瞬でつながれるようになった一方で、絵文字やスタンプ、短尺動画による「新しい意思疎通の形」が生まれています。反面、目の前の家族や地域社会とのリアルなつながりの希薄化や、ネット上での誹謗中傷、SNSのアルゴリズムが引き起こす社会の分断(エコーチェンバー現象)といった深刻な課題も生じており、これらを解決するための先進的な研究が進められています。

さらに現在、人工知能(AI)の進化は、コミュニケーション学に「人間とAIの対話」というまったく新しい扉を開きました。対話型AIや音声アシスタントが日常に溶け込む中、私たちはAIを単なる道具としてではなく、一種のコミュニケーションの「相棒」として捉え始めています。人間はAIとどのように信頼関係を築くのか、そしてAI時代だからこそ価値が高まる「人間にしかできない共感や対面のコミュニケーション」とは何なのか。

人間が人とのつながりによって生きる存在である以上、コミュニケーションを考えることは「人間とは何か」を捉え直すことです。コミュニケーション学は、激変するデジタル・AI社会の中で、より豊かな人間関係と社会のつながりをデザインする、未来に不可欠な学問です。

学部・学科選びのヒント

国際コミュニケーション学部コミュニケーション学科など、「コミュニケーション」の名称のつく学部や学科には、コミュニケーションそのものを研究対象とするところがある一方で、コミュニケーションの能力を高めることを目的としたところも多くあります。たとえば国際社会で活躍できるコミュニケーション能力を身に付けるために、英語やその他の言語習得に力を入れている学部・学科、国際交流する相手を理解するために外国の政治や文化について学ぶ科目を豊富に用意している学部・学科、日本の現状や文化に対する理解を深め、外国に対して日本の情報を発信する力を育てることに力点をおいている学部・学科などです。

したがってコミュニケーションを学ぶにあたっては、学べる内容をよく調べてから、大学を選ぶことが大切です。また、「コミュニケーション学」については社会学科、心理学科などで、「コミュニケーション力向上」については外国語学科、国際文化学科などの中で学べることもあります。

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